言葉綴り 13

「年をとるとは、悲しみを乗り越えること」


94歳の方が、田舎の自宅で最後を迎えたいと希望されましたので、私と看護婦がパッチ号(愛は地球を救うに応募し、頂いたリフト付きワゴン車です。車椅子、ストレッチャーも搬送可能です。希望者にはいつでも貸し出します。パッチアダムスにちなんでパッチ号と名づけました。)で約一時間かけて、ご自宅まで送りました。


家に着くと、床の間に遺影が4枚飾ってありました。70歳を過ぎた息子さんが「一番右が父ですが、後の3人は兄弟です。きっと母も人に言えない苦労や悲しみがあったと思います。」と、語られるのをお聞きし、「年をとればとる程、悲しみに遭遇する」と、思いました。


私は聖人君子ではなく凡人ですので、毎日が、悲しみをいかに喜びで乗り越えるかの闘いのような気がします。


そして、喜びは期待しても来ず、結果としてしかやって来ないような
気がします。