言葉綴り 19

「不安なんかあるわけないじゃないですか」(野茂投手の言葉)


95年の日記をめくっていたらこの言葉が出てきました。彼が、アメリカへ渡り、この年の開幕直前のインタビューに答えてです。
その後に、「ここまで来てそんなことでどうするんですか。自分のピッチング、それさえきちんとできればそれでいいんです。
後は日本でもそうだったように、一生懸命練習するだけです」

95年はメディカルハウスの実計画に入っていました。
日本、いや、世界でも誰も取り組んでいない施設だけに不安がなかったわけではありません。野茂選手のこの言葉をメモしていたのは、勇気付けられたからでしょう。
野茂の本も読みました。野球選手の本では、村田兆治選手の本も感動しました。
野茂の一歩がその後の日本の野球を変えました。

堂園メディカルハウスがその後、日本の医療を変えたといえるほどになりたいです。

野茂のような若者が仕事仲間に加わってくれたらと思っていましたら、顔がそっくりの穂原君が翌年就職しました。今、彼は私の両腕のような存在です。
ちなみに妻は私の頭脳です。実は私は今、完全にロボットであり、歩く足は自分の物ですが、お金も指示もすべて私以外が管理しています。

心強く感じていましたが、私の居場所は掲示板以外になくなるのではと、心配です。
もうすぐ、単なる雇われ院長、無用の長物になりそうです。
でも、感情、感性、直感だけは誰にも管理されていません。


犬がおしっこをして存在位置を示すように、感情、感性、直感の
おしっこを病院のあちこちに匂わせています。