言葉綴り 34

「Many Winters」

インディアンの長老が、人生を悟るとは「長い間雨が降らずに、砂漠のようになってしまった土地に草原を想像できることだ」と、話してました。そして、「あなたに私の気持ちを教えることは簡単だが、それでは老人として人生を最初から生きてしまう」と、話しています。


人はMany Winters、いくたびの冬を体験してこそ、人間になっていくのです。
私も、自殺するって、楽だろうなと、思うことがあります。あの世界を代表する黒澤監督も自殺をはかりました。


人は、冬が必ず、毎年来るのです。それは、自分の責任ではなく、自然の摂理なのです。私たちはいくたびの冬を経験してき、また、これからも経験するのです。冬はひとりでは生きていけません。北国の「かまくら」は、人が寄り添うための人の知恵です。


人は人でしか救うことが出来ない。この単純な理屈を皆忘れてしまっています。私は、いつも、人に助けてもらっています。


冬の時は、春を待つことです。